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亡國覚醒カタルシス/ALI PROJECT【CD】 [レビュー・感想]

宝野アリカという人は不思議なヴォーカリストだ。
曲によってキャラクターが違う。
小悪魔的な黒ゴス声で愚民共に鉄槌を下したかと思えば、無垢且つ幼さ故の残酷さ、みたいな処女声でピュアな愛を訴えてみたりもする。一方スローバラードでは奇を衒う事もなくストレートな、だけど情熱的なラブバラードを演じてみせるし。
そして「月蝕グランギニョル」である。「コッペリアの柩」もそうだったけど、はるか眼下で蠢く人類を時に滅ぼさんとし時に救済を訴えるその歌声は、もはや神の視点だ。っていうか女神の視点だろうか。
アリプロの楽曲ではこの「女神視点」の曲が一番好きだ。

てなワケで「亡國覚醒カタルシス」である。
アニメ『.hack//ROOTS』のエンディングテーマ。PS2ソフト『.hack//G.U.』のTVCMで耳にした人もいるかもしれない。シングルとしては昨年秋の「聖少女領域」以来の新曲。待ちに待った……という人もいるだろうけども、人間いーかげん年とると半年なんてあっという間だったりする(笑)。なのでこう頻繁に新曲が聴けるのは嬉しいかも、とかなんとか。
分類するなら紛れもなく「女神視点」の曲だ。まあ歌詞中の一人称は「僕」になっているのだけども。

亡國覚醒カタルシス

亡國覚醒カタルシス

  • アーティスト: ALI PROJECT, 宝野アリカ, 片倉三起也
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/05/24
  • メディア: CD

ジャケット・インナーのフォトは赤と黒で統一されたイメージ。また今回もすごいカッコですね、アリカさん……。洋ゴス・和ゴス・中華ゴス、ときて今度はなんだろう、ええと、軍ゴス……? マルコシアス・バンプ(笑)?
歌詞の内容が好み。ストレートにラヴを歌い上げられるよりもこういう終末観っぽい曲の方が好きだ。
どこへ転がっていくか予測のつかない、転調・変調がふんだんに散りばめられた、おっと、「鏤められた」曲調は、お得意の、というか、アリプロ真骨頂、というか、今回も健在。とにかく頭にこびりついて離れない。中毒性が高くて困る。

以下思った事などつらつらと。
◆「生きるは毒杯」。アリカさんどう考えてもトクハイって言ってるんで辞書を引いてみたら、確かに毒という字はトクとも読む。ので、アリカさんの事だからここはやはりドクハイでなくトクハイで正解だろう。同様に「口移しの快楽」もカイラクではなくてケラクで正解。アリカさんは常々「判らない歌詞は辞書を調べましょう!」と言っておられるが、その発言は正しかった事が立証されました(笑)。
◆磔刑、はハリツケの刑。ここではおそらく十字架。遙かなる青空に憬れる余り天蓋に打ち付けて欲しいとまで恋焦がれる、胸を掻き毟られるような狂おしさ。
◆鏖サレルはミナゴロサレル。「鏖」一文字でミナゴロシ(これもちゃんと辞書引いたわよ)。こういう使い回しが「衒学的」だとか揶揄される所以だろうか。でもいいの、こっちは判ってて敢えてキモチヨクそれに浸っているのだから。
◆亡國、とか毒杯、とか玉砕、とかいう言葉からなんとなく、アリカさんのカッコも相まって「独裁者の自決」を連想してしまった。もっと具体的に詰めるなら某総統か。昨今のメディア事情からすれば絶対無理な話だけども、恐らくアリカさんは帽子なり腕章なりに某鉤十字を使いたかったのではありますまいか。だとすれば、「嘆キノ壁」だの「鏖サレル」だのはひどくリアルだ。

一番好きなのは「純白の一羽射止めよ」のところ。
けっして蒼穹には手の届かない暗渠に、ひとひら舞い降りた小さな光明。


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Blog Keyword Visualizer【ソフトウェア】 [レビュー・感想]

公式 http://www.so-net.ne.jp/web2/bkv/
開発者ブログ http://blog.so-net.ne.jp/bkv/

ネットの海を漂っているキーワードを抽出して判り易いようにアニメーションで表示してくれるソフト。
キーワードとキーワードは線で結ばれていて、同じキーワードが使われているブログ同士を結んでいます。キーワードをダブルクリックするとその単語を検索することができて、線をダブルクリックすると該当するブログ記事を見に行けます。
と文章で説明してもナンノコッチャだろうと思いますので、キャプチャしてみました。
タイムマシン機能で過去記事を探しにも行けるので、まずはこちら。

2月15日です。アニメーションはその日の0:00から始まるので、バレンタイン当日の深夜ですね。
みなさん判り易い(笑)。はじっこに「国生さゆり」がしっかりあるのが笑えます。

こちらは荒川静香金メダルの時です。なんかもう大騒ぎ。

とまあぼーっと眺めているだけでもなかなかに楽しいんですが、ただし色々と問題点もあります。
まずは、とにかく重いんです、コレ。
かなり高いスペックじゃないと快適に動かないのではないかと思われます。ウチのマシンは買ってからなんもいじってないVAIOでして、2.60GHzでメモリ256MB、ハードディスク160GB。ネットはADSLの12なんですが、正直かなり重く感じます。特にメモリは増設してないと辛いんじゃないかなあ、ブラウザと同時に立ち上げてたら「メモリ足りネーヨ」って警告出ちゃいましたんで。
それと上述の「タイムマシン機能」ですが、これ、時刻の設定できないのかな……。指定した日にちの0:00きっかりからしか始められない。一日は24時間あるってのに(笑)。真っ昼間に起きたイベントに関するリアルタイムな反応を探してみたいと思っても、夜中からしか始められないんですねー。12時間起動しっぱなしにしてろとでも?

一番困っちゃったのが、これ起動するのにWindows updateのカスタムインストールでMicrosoft .NET Framework 1.1をインストールする必要があるんです。マシンによってはプリインストールされている場合もありますが、ほとんどの場合ひと手間かけて自分でインストール必要があると思われます。
で。
このMicrosoft .NET Framework 1.1をインストールすると、ユーザーアカウントが発生してしまうんです。つまり、起動時にいちいちユーザー名をクリックさせられるようになっちゃったんです。
自分専用のマシンでこれはかなりウザイ。
まあ、そもそも「ようこそ画面」を出さないようにする方法ももちろんあるんですが……。それはそれでちょっと手続きが要るんですよね。しかもなんか足りない手順があったのかウチのマシンではうまく設定できなかった(笑)。しょうがないから起動時にいちいちポチッとやってますけど……。今まで長らく必要なかった手順を要求されてちょっとイライラしております。ああもうアンインストールしちゃおうかしらー。

1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方 儲けのネタが今すぐ見つかるネットマーケティング手法

1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方 儲けのネタが今すぐ見つかるネットマーケティング手法

  • 作者: 滝井 秀典
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2006/03/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


Fate/stay night 第14話「理想の果て」【アニメ】 [レビュー・感想]

アーチャーさん奮闘編。
当方すっかり一番遅い東京MX組になってしまってるのですが、各所で話題騒然だったこの回、うおー早くみてーとか思ってたワケです。

セイバールートにおける前半戦最大の山場、対バーサーカー戦です。凛と士郎とセイバーを逃がすために、敗北必至を覚悟で一人居残ったアーチャー。原作でははしょられてしまったアーチャーさんの獅子奮迅ぶりがたっぷり見られてかなりの燃えでした!
Unlimited blade worksの詠唱がわりかしマトモだったのが意外といえば意外だったか。ああでも、アーチャーかっこいいよアーチャー!
そして遂に発動する固有結界!
でも負けちゃった、(´・ω・`)ショボーン。

しかし、アーチャーの途中退場はちょっと意外だったというか、アーチャーといえば第二の主人公といっても過言ではない重要キャラなので、アニメでは「裏切りのない『Unlimited blade works』進行」みたいな扱いでいくのかと思っていたんですよ。ここは原作(っていうか、セイバールート)に忠実じゃなくていいんですよ! みたいな。
だって、士郎はアーチャーさんから何のレクチャーも受けてないですよ(笑)。せいぜいが色々イヤミ言われた程度で。
アニメでは士郎の固有結界が発動するかどうか、微妙なところですなあ。このゲームあすこが一番の燃えポイントなのにー。のにー。

…ところで原作を知らない人は結局アーチャーさんに関してはチンプンカンプンなままになってしまったのではありますまいか。
カンのいい人なら公式の人物紹介だけで判っちゃうかもしれないけどね。
>士郎:炊事には並々ならない才能を持っている
>アーチャー:家事全般に意外な才能を持つ
感想サイトぐるっと巡回してみたら「ゲームやったけど正体わかんなかった」とかいう人がいたけどまあそういう人は論外として(笑)。凛ルートやってないのかなあ……。
だからあえてネタバレを書いてみる。そういう人のためにといいつつワタシが書きたいだけな罠。あとアーチャーさん供養の為に(オイ)。
アーチャー:過去からではなく未来から召喚されたサーヴァント。その正体は「正義の味方」である事に固執し続けた結果“救っても救っても果てがない”ことに絶望した衛宮士郎その人のなれの果ての姿「英霊エミヤ」である。厳密な意味での同一人物ではなく「衛宮士郎の未来の数多ある可能性のうちのひとつの姿」。理想に裏切られた結果理想そのものを嫌悪し、衛宮士郎もろとも全てを消去する機会を待っていた。凛に召喚されるチャンスを逃さない為に、召喚の触媒となる凛のペンダントを後生大事に(笑)ずっと持っていた。
さーて、次回はいよいよ問題の、廃墟でアレとかコレとかな回なんですけど……どうすんのかな……深夜アニメなんだから変に気を使わなくてもいいんじゃないかとか思いますが、やっぱり直接描写はナシっぽそうですなあ。待て次週(笑)!

Fate/stay night 1 (初回限定版)

Fate/stay night 1 (初回限定版)

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/03/29
  • メディア: DVD

1巻発売中~。てゆーか、14話だけDVD買っちゃおうかとか思っている俺ガイル……。


.hack//Roots 第1話「Welcome to "The World"(歓迎)」【アニメ】 [レビュー・感想]

http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/hack_roots/

ドドハクのアニメ見るのは久し振りです。ちゃんと見てたの「SIGN」くらいだから……。
ネコがコード云々とか、PKの描写とか、キャラクターの演技がいちいち「ネトゲしてる」のが面白かったです。ドトハクではお馴染みの手法ですが今回は更に顕著。
しかしずいぶん荒んじゃってますねえ、“The World”。なんでも今回の舞台はSIGNの頃とはバージョンが違うらしいんですが。紅衣の騎士団が現存していればいいのに(笑)。
ビートレのアニメにしては珍しくちょこちょこ動いてましたねえ。ビートレお馴染みの「目芝居」がほとんどなかったような。まだ一話目だからかなあ……。
キャラクターデザインはSIGNの方が好きだったなあ。ビートレは番由紀子さんとか芝美奈子さんのデザインが好きなんですよ~。今回は大澤聡さんだそーで。

音楽はALI PROJECT。AVENGERの時ほどアリプロ色は強くない印象ですけど、挿入歌とか入っちゃって早くもOSTが楽しみなカンジです。
「亡國覚醒カタルシス」は予想していたほど突飛な感じじゃなくてちょっと肩透かし。メロディラインも「禁じられた遊び」や「聖少女領域」の焼き直し感が否めなかったなあ……。もっとガンガン音階飛ばしたりとかしてもいいのに。

主人公ハセヲがとにかく主人公のクセにとんだヘタレで(笑)、見ていてこんなにイライラする主人公というのも珍しいのではないかと……。司たんだってまだもうちょっと頑張り屋さんだったよ! ビジュアルだけは中途半端にいいので始末に終えないです。声櫻井さんだし。
ところでこんなイマドキのアニメで滝口順平さんの声を聞こうとは思っていなかったのでちょっと驚いているのですが。しかもどうもレギュラーキャラっぽいし……。一方で、名塚佳織さんとか豊口めぐみさんとか、ドトハク的懐かしの声も聞けます。名塚さん、SIGNの頃より確実に上手くなってるw

亡國覚醒カタルシス

亡國覚醒カタルシス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/05/24
  • メディア: CD


シムーン 第1話「堕ちた翼」【アニメ】 [レビュー・感想]

http://www.simoun.tv/

しょっぱなから百合電波120%放出しまくっててカップラーメン吹いたw
なんですかこの破廉恥なアニメは(笑)!
慌てて公式に調べにゆく。
「漫画連載:『季刊コミック百合姫』」ってアンタ……orz

とにかく自分高橋理恵子さんが目当てだったので、あの凛々しいお声でたくさん喋っていただいて大いに満足。
キャラデザはもうちょっと細い方が好みだったなあー。せっかく性分化前の子たちなんだから、ここまでメスくさいキャラにしなくてもよかったんじゃあ……。
あとおっさん顔の人たちがおばさん声で喋るのはどうにもいただけなかったです。

めちゃめちゃ特殊な世界観なので、物語の導入部ともなれば固有名詞や専門用語を羅列する説明的な展開になりがちなのが、そういう語りを必要最低限に抑えた上で、話を盛り上げて先に進める方に重点を置いているのが良かったです。おかげさまでバッチリ次回が気になるキレイな「引き」になった。
(これの悪い例が『Fate/stay night』)
もっともおかげで専門用語がイマイチ聞き取れずワケワカランチンになったのは否めないのですが。「キューコク」って何の事かと思ったら「宮国」なのか……。

キャラデザが好みじゃないとは言いましたが雰囲気そのものは好きな部類。繰り返される「シムーンは神の乗機」というフレーズが神秘的なイメージを上手く引き出しています。航跡で敵を攻撃するというのもビジュアル的にカッコイイですな。あのメカデザインが各所で不評なようなんだけど、「性未分化の巫女のみが操る儀式用複座式飛行艇」としてはあれくらいヘンなデザインの方がいいと思う。

美しければそれでいい

美しければそれでいい

  • アーティスト: 石川智晶, 西田マサラ
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/04/19
  • メディア: CD

↑主題歌のタイトルがもうミもフタもないです(笑)。
See-Sawの石川さんなんですが、知らない間に石川知亜紀から石川智晶へ改名していて、最初誰かと思った……。


ひぐらしのなく頃に 第1話「鬼隠し編 其ノ壱 ハジマリ」【アニメ】 [レビュー・感想]

http://www.oyashirosama.com/web/

しょっぱなからいきなり「鬼隠し編」のクライマックスを持ってくるショッキングな導入。
萌えアニメを予想していた人を思いっきり突き飛ばして崖下に転がり落とすかの如きプロローグ。
これが「ひぐらし」世界だ! 覚悟はいいかボウズども!
とでも言わんばかりです。
覚悟はいいか!

オープニングはイイカンジで気持ち悪い曲で作品世界にマッチしてます。
映像もいいですね。
仮面の梨花ちゃん、血塗れのレナ、魅音と詩音(詩音の憤怒の表情がコレマタ素晴らしい)、沙都子の涙……と、ヒロインたちが持っている二面性というか二極性が上手く表れているオープニングです。

「鬼隠し編」ではレナが一番ガクブルヒロインなんだよね。
演じるは中原麻衣さん。一部で「デビルマン」「憤怒声優」とまで言われているだけに(笑)、このキャスティングだけで既に(((;゚Д゚))ガクガクブルブルですよ。

「鬼隠し編」と断っているという事はとりあえず各編やるよって事だろうか。
とりあえず「綿流し」「祟り殺し」はやらないと話にならないだろうとは思うんだけど、あとはどのへんまでやるのかな~。
各編3~4話+αで全26話なのかと思ってたけど、どんな配分になるんだろ。

「知らない」「なかった」とかはもうちょっと後でもよかったんじゃないかと思うんだ。アレは「平和で楽しい日常」をイヤという程見せ付けられてその甘い蜜にどっぷり漬かって自身も甘ったるくなりかけたところでソレが「少しずつ崩れていく」から怖いんであって、いっそ丸々一話分「平和で(ry」をこれでもかこれでもかと見せ付けておいた方がいいんじゃないかな。弁当と部活だけじゃちょっと足りない。

まあとにかくさほど「ガッカリだよガッカリー」という事もなかったのでオッケイです。次週、刮目して待て!

ひぐらしのなく頃に 第1巻 初回限定版

ひぐらしのなく頃に 第1巻 初回限定版

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/08/04
  • メディア: DVD

↑しっかし昨今のアニメ産業は気が早いっつーか、巻きが早いのう……。


ラディカル・ホスピタル(10)/ひらのあゆ【コミック】 [レビュー・感想]

ベタなギャグからスラップスティックまでもれなくカバーする医療コミック、衰えぬ人気で遂に10巻の大台です。『シカゴ・ホープ』が“メディカルアクション”ならばさしずめこの『ラディカル・ホスピタル』は“メディカルコメディ”! 帯のキャッチコピーもズバリ「笑顔になれる特効薬」です。
10巻突入だけあって気合が入っています。登場人物紹介が(笑)。レギュラー陣全員ぶん入ってますヨ! いまだかつてない事態!

新米研修医瀬尾くんも麻酔科へ移り、どこかもの寂しい外科病棟。だけど患者様は待ってはくれないのです! でも、どんなに忙しくてもマイペースな榊先生と外科病棟の愉快な仲間達なのでした。榊先生は相変わらず良縁に逃げられ、景山先生はボケにますます磨きがかかり、師長でヘッドでキャプテンな咲坂婦長は心(と肉)のゆとりで包容し、ナースたちは激務の中でも笑顔、ついでにヨネ先生はやっぱりバイオレンス。
「大いなるマンネリ」とは長寿番組や長期連載によく使われる形容ですが、アクセントを加えつつもこの「いつも通り」な安心感、が衰えぬ人気の源です。

以下、10巻で気になったコトなど。
◎カバー表4の榊先生のセリフはまごうことなき蛍光グリーンなのですが……まさかこの為だけに6色刷りに……?
◎吉田ナースの「おだんご」がシニョンだったとは……。てっきり夜会巻きっぽくまとめてるのかと思ってましたヨ~。
◎熊谷さん、キャラクターデザインがちょっと変わった……? 以前はもっとこう、クールビューティーっぽいデザインだったような気が。
◎73Pの後ろのほうにいるのはマッキー……だよね……つけ毛?
◎景山先生はきっとLDプレイヤーも持っているのに違いないのです。っていうか下手したらVHD持ってそうだ。でもってβの二の舞は踏むまいとか言って3DO買っちゃったらまたしても、とか。オマケに自宅で使っているメディアはZipなような気がする(笑)。
◎マッキーはマッキーって呼ばれるのすっかり嫌じゃなくなったみたいですねえ。「今日はおちゃめな方」といい、すっかり丸くなって宜しい限りです。実はサカマキ派なワタシ。

“メディカルコメディ”ではありますが、思わずホロリとさせられるハートフルなお話も健在です。終末医療について思わず考えさせられる事も……。ただの4コマまんがにとどまらない、確かな医療考証に基づいたお話は、進行形で闘病中の方にも是非読んでいただきたいです。

ラディカル・ホスピタル 10 (10)

ラディカル・ホスピタル 10 (10)

  • 作者: ひらの あゆ
  • 出版社/メーカー: 芳文社
  • 発売日: 2006/01/06
  • メディア: コミック

ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編【ゲーム】 [レビュー・感想]

注:ネタバレ記述を含みますのでご了承の上お読み下さい。

年に一度の「綿流し祭」の夜に誰かが消えて、誰かが殺される。それは「オヤシロ様の祟り」……。
伝奇推理ビジュアルノベルの大ヒット作、遂に第七話。ラス前だけあって盛り上がりは最高潮。絡んで縺れた様々な糸が次々とほどけていきます。

「皆殺し編」で特筆すべきなのはなんといってもやはり新キャラ・羽入の存在でしょう。「オヤシロ様」そのものであり、梨花にだけ知覚できる霊的存在な訳ですが……。「ひぐらし」を純粋に「推理」として楽しんできた人は正直ドン引きだったのではありますまいか。もっとも前回「罪滅し編」で“ループ”という要素が出てきた以上、そういった要素が絡んでくる物語であることは明かされていたのですけれども。
また、冒頭「伝奇推理ビジュアルノベル」と書きましたがこの「皆殺し編」ではそういった雰囲気はすっかりナリをひそめてしまっています。むしろ小松左京とか西村寿行とかのクライシスものみたいな、そんな印象。クライマックスですっかりノリノリになってしまった三四さんに置いてけぼりを食った感じです(笑)。

今までのお話を読み進めてきた人々には感慨ひとしおなシーンが目白押しです。
魅音に人形を渡す圭一。沙都子を鉄平から救い出す為に「1500秒で殺してみせる」と絶叫する詩音。そして虐待から救い出されて、村人たちからも頭を撫でられて祭の輪に加わる沙都子。今まで皆が狂おしい程に夢見て、あと一歩で手が届かなかった未来が、今回まさに一つ残らず現実のものになっていきます。
だけれども、それらの一つ一つが叶ってゆく度に、モニタのこちら側でワタシたちは不安になるのです。だってこの物語は「皆殺し編」。期待しちゃいけない。きっと最後は悲劇的結末。それが「ひぐらしのなく頃に」のセオリー。期待しちゃいけない、ハッピーエンドを夢見ちゃいけない。そう思いながらワタシたちはページを進める。
……最終的に結末はまさに、これ以上にない形でその通りになるのですが。
レナによって突きつけられた残酷な言葉、あれは、果たして羽入に向けられたものなのでしょうか?
「あなたは奇跡を信じていなかった」
そう、何ということか。今回責められるべきは羽入ではないのです。
奇跡を信じていなかったのは他ならぬワタシたちだった!

だけど悔しいかな、ワタシたちには羽入以上にこの世界に介入する手段がないのです。
見ているだけしかできないのです!
果たして、次なる物語「祭囃し編」には、ワタシたちが世界に介入できる手段が用意されているのか否か? そう、今回冒頭で梨花に用意されていた選択肢のように。
それこそが真の大団円への鍵となるのでは、と思います。
梨花が記憶を持ち越すことができたかどうかは定かではありません。
でもワタシたちは知っています! 誰が最後の障害なのか、誰が真の敵なのかを!

流石にAmazonじゃ売ってないので(笑)こちら↓でもどうぞ。
雪野五月さんの怪演がガクブルものとのもっぱらのうわさ。

ドラマCD ひぐらしのなく頃に 綿流し編

ドラマCD ひぐらしのなく頃に 綿流し編

  • 出版社/メーカー: HOBiRECORDS
  • 発売日: 2005/12/22
  • メディア: ソフトウェア


購入はこちら↓をご参照の事。
ひぐらしのなく頃に


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男たちの大和/YAMATO【映画】 [レビュー・感想]

 制作規模・キャスト共に今年の邦画最大の大作であり、「戦後60年」の節目の作品となった話題作です。
 制作・総指揮は角川春樹、原作の辺見じゅんはその実姉。それを聞いた時、実のところ「まーたハルキさんのおなぬー映画か……」と云うのが第一印象でした。その印象のまま観に行った訳ですが、この予想は大きく裏切られましたね。最高傑作とまでは言いませんけども、間違いなく本年度で五本の指には入る傑作、良作です。

 物語は一人の女性が枕崎を訪れるところから始まります。彼女が目指すのは「北緯30度43分・東経128度4分」の海上。枕崎の人々にとってそこは特別な意味を持っているポイントです。そこは60年前の4月7日、戦艦大和が沈んだ場所。そして、彼女をその場所へ導くのが、大和乗組員の数少ない生存者である老船長・神尾。東シナ海へ進む小さな船の上で、神尾の口から60年前の出来事が語られます。

 物語の主軸にすえられているのは、若くして大和の乗組員となった「特年兵」の少年達です。この少年達がみんな素晴らしいんですよ……。単に「若くして国に命を捧げた」という悲壮感だけでなく、母親への熱い思慕や兄弟の情、ほのかに思いを寄せる少女への淡い想い、そして少年時代特有のキラキラとした輝き、そういったものを見事に表現しています。それらをしっかりと描いていることにより、この素晴らしい少年達が散らなければならなかった戦争の惨さがありありと浮かび上がっているのです。

 そしてそんな少年達を見守り、叱咤し、支える脇の大人たち。これでもかという位のオールスターキャストが揃っていますが、何といっても特筆すべきは、長嶋一茂演じる臼淵大尉でしょう。少年達に武士道を説く一方で行き過ぎた精神主義には批判的、という役どころですが、正直ワタシはこの映画で「俳優・長嶋一茂」に惚れ込んでしまいました。「日本は敗れて目覚めるしかない」というセリフは、この映画を象徴するセリフであるといっても過言ではない筈です。それ程の名演技でした。こんな事言っちゃなんですが、この人は野球を早々に引退して俳優業に進んで本当に正解だった。そう思わせる迫真の演技です。

 実質上のヒロインである妙子役の蒼井優ちゃんがまた、いいんだこれが……。可愛い。健気。兄も母も失った神尾少年の、最後に残った「生きて帰ってもいい理由」だった筈なのですが……だからこそ現代パートでの神尾船長の「何も守れなかった」というセリフが胸に響きます。
 出番は少なかったけど高畑淳子さんのお母さんも涙なしには見てられませんでした。大和に乗る息子にただ牡丹餅を食べさせるしかない母。当時はこうして涙にくれたお母さんが一体どれだけいたのでしょうか。

 とはいえ。
 冒頭、最高傑作とまでは言えないと書きましたが、やはり物足りない部分もありました。何といいますか、リアリティというか、説得力がちょっと足りないんですね。「超映画批評」の受け売りになってしまいますが、まず、思想色というか政治色というか、そういったものがキレイサッパリ削除されている。例えば、当時の日本人にとって国家と同意義、もしくはそれ以上の存在であった筈の「天皇陛下」を意味する単語が、劇中ではほとんど登場しません。また、敵国であるアメリカを罵倒するようなシーンが全くありません。それどころか「アメリカは個人主義の国」なんていうセリフまである。おそらく国際的なマーケティングを狙っての事だろうとは思いますが、命を捨ててまで死地に赴く理由がこれではちょっと説明不足なんですね。
 また、その敵国アメリカの描かれ方がなんとも味気ない。劇中アメリカ側の軍人は一切登場せず、大和を撃沈させた米空軍にしても、操縦席にいる筈のパイロットの顔は全く見えず、まるでリモコン操縦の無人機が押し寄せているかのような描かれ方です。「戦争」を描くからにはやはり敵の顔がきちんと見えていないと駄目なんじゃないかと思いました。
 リアリティっていえば、妙子との再会シーンもちょっと気になったなあ……。蒼井優ちゃんの可愛い顔を隠したくなかったという気持ちはよーく判りますが(笑)、被爆者の顔がああもツンツルリンでキレイなままなのは、ちょっと興醒め。

 現代パートでのラストシーンはやはりグッときましたねー。また、見習い漁師・敦の視点が加わっていることで、物語に厚みが増しているのが非常にいいです。
 この映画はやっぱり、敦と同じ世代の、未来への舵取りを任された若い子達に見て貰いたいです。戦艦大和については色々と賛否両論ありますが、そういうのは一切脇に置いといて、「昔、こんな事があったんだよ」って、それだけでもいいじゃないですか。日本とアメリカが戦争をしたっていう事すら知らない子がいるそうですから……。とにかく見て欲しい。そんな映画です。

男たちの大和/YAMATO オフィシャルウェブサイト

「男たちの大和/YAMATO」オリジナル・サウンドトラック

「男たちの大和/YAMATO」オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, 長渕剛, 東京フィルハーモニー交響楽団, 久石譲
  • 出版社/メーカー: フォーライフミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/12/14
  • メディア: CD


CLOSE YOUR EYES/YAMATO-男たちの大和 主題歌-

CLOSE YOUR EYES/YAMATO-男たちの大和 主題歌-

  • アーティスト: 長渕剛
  • 出版社/メーカー: フォーライフミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/08/24
  • メディア: CD


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仮面のメイドガイ(2)/赤衣丸歩郎【コミック】 [レビュー・感想]

莫大な財産の相続人となった巨乳娘・富士原なえかを守る為、祖父によって派遣された漢メイド・コガラシの活躍(?)を描く、癒し系とは程遠い(笑)過激な御奉仕コミック第2巻であります。
この第2巻ではコガラシの相方・フブキさんにスポットが。単なるハートフル方面担当なだけじゃありませんでした。いろいろなスペックが明らかになっております。年齢は19歳とか。エージェント・メイドであるからには只者ではない訳ですが、薬剤調合のスペシャリストであるエピソードも登場。体重は「中軽量級理想体重2kgオーバー」っつうと、多分50kg前後くらいじゃないか。35kgはいくらなんでもサバ読みすぎだよフブキさん……。毛糸のパンツ愛用者であることも発覚(笑)。
もちろんメイドガイ・コガラシの異能っぷりにも磨きがかかっております。相手に問答無用で幻覚を見せる「メイドガイ・イリュージョン」、そして鳥寄せまで可能にする「メイドガイ・ヴォイス」! でもちゃんと普通にお風呂沸かしたりもしてくれます。一家に一人メイドガイ。財産相続のライバル・エリザベス嬢も本格参戦し、コガラシの活躍も今後ますます期待できそうであります。
ところでメイドさんが頭につけているアレ、『花右京メイド隊』では「カチューシャ」、『仮面のメイドガイ』では「ヘッドドレス」と呼んでいますが、より専門的な呼称としては「ホワイトブリム」と呼ぶのだそうな。ブリムというのは帽子のつばを意味し、メイドキャップの縁のフリルだけが象徴的な装飾品として現在のような形になった模様です。『仮面のメイドガイ』では一部が強調された独特な形になっているのが、ネコミミっぽくて可愛いなとか思ったり。

仮面のメイドガイ2

仮面のメイドガイ2

  • 作者: 赤衣 丸歩郎
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2005/12/02
  • メディア: コミック


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