地球へ… section01「目覚めの日」【アニメ】 [レビュー・感想]
「三十年前に既に現代社会の問題を描いている」「三十年も前に描かれていた事が次々と現実になっている」云々、というのは今回のテレビアニメ化にあたって各所で散々言われている事だけれども、二十一世紀の今になって見てみるとやっぱり、良くも悪くも70年代テイストの作品だなあ、という感想が否めませんでした。
例えば環境破壊で地球が滅んでいたりだとかコンピューターによる統制社会だとか、ボタンひとつでいろいろ出てくる機械(笑)とか。そういう設定自体が既に今となっては真正面から描くには気恥ずかしいものになってしまっているんじゃないかなあ、と。
ああ、このもにょもにょ感はアレですよ、カップヌードルの「FREEDOM」でもちょっと感じたんだった。体に着けた端末で個人が管理されちゃったり、エデンは封鎖されちゃったり、地球は表向きには滅んでいたり、そういう設定はもはや「古くさい」ものになってしまっているのですな。
例えば現在の感覚で同じような世界を描いたらもっと違ってくるだろうと思うのですよ。人類の自然回帰思想はもっと強くなっているだろうから一般家庭の内装はあんなメカメカしいものよりはむしろエコ志向っぽく、という事になるだろうし、オペレーターのお姉さん方はあんなボディコンシャスなピチピチスーツ(笑)なデザインにならないだろうと思うのね。
原作を大事にするのはもちろん重要ではあるけれど、二十一世紀の今になってわざわざこの作品を映像化するのなら、もうちょっとこうなんつーか、「二十一世紀仕様への翻訳」みたいなアレンジがあってもよかったんじゃないかと感じたのでした。
キャラクターデザインは結城信輝さん。結城さんの絵大好きなんだけど、今回は竹宮カラーが強くてちょっと残念、かなあ……。もっとまつげバシバシ生やしたり、ホッペにテレ線バンバン入ってたり、ヒシガタの鼻してたりしててもいいのにー。
そうそう絵といえば、ジョミーやソルジャー・ブルーがいちいち後ろ髪がツンとハネてるあたりも、ああ70年代だなあ、と思った(笑)。
とはいえ面白かったか面白くなかったかといえば面白かったので、オープニングテーマがイマドキのちゃらい歌だった以外は及第点と言っていいのではないかしら。どうせ夏になれば歌変わっちゃうしな!
……ところでこれは余談っていうか予想なんだけど、ミュウは身体障害者が欠損した機能の代替として超能力を目覚めさせる新人類であるっていう設定、昨今のメディア事情を考えると、さりげな~くオミットされるような予感がするんですよね……。まあ全面カットとはいわずとも、できるだけ触れないように、みたいな。
やはりというかなんというか、新装版が出ましたよ~。未読の方は是非。
やっぱり アニメは すばらしいです
こう 感情の固まりを 印象深く伝えてきますから
いつまでも 物語を 覚えているのですね
にゃんは ロボットがでて来て 大暴れするアニメは
好きではありませんが モコモコの 動物がでてくるのは
大好きです。
by にゃん (2007-04-09 06:00)
ナキネズミ可愛かったですね^^
もっとマンガマンガした感じになるのかと思ってた(低年齢層ゲットの為のマスコットキャラ……みたいな)ら、意外とケモノケモノしい描き方だったのが意外でした。
by agegomoku (2007-04-09 09:10)